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K.T さん ACTIVE10 Mプロジェクト
バイク一筋な社員

2021年2月20日(土)、本記事に登場する田村圭一郎さんがバイク事故により
ご逝去されました。心よりご冥福をお祈りいたします。
田村さんには生前、本ページ制作にあたり、社内にいるコアな趣味を持った社員の日常を紹介したいという本企画の趣旨に賛同頂き、取材に応じて頂きました。
照れながらもご自身の日常を吐露してくださった当時の思いを大切にさせて頂き、そのまま掲載させて頂きます。

バイクに目覚めたきっかけは?

車やバイクが好きだった父の影響で、自分も幼い頃からずっと好きでした。バイクに乗ることが一つの夢でもあったので、18歳になるとすぐに免許を取得し、乗り始めました。なのでバイク歴は10年くらいになりますね。18歳で中型免許、19歳で大型免許を取得しました。

愛車遍歴を教えてください。

人生で初めて購入したのは、HONDAのCB400 SUPER FOUR。
大型免許を取得してから購入した2台目にはKawasakiのZZR1100を選びました。当時大学生だったので高いものではないですが、バイトをして貯めたお金で買いました。
現在も乗っているのは、3台目のKawasakiのZX-10R。これはサーキットで走るようなスポーツテイストのバイクです。
それと2019年には、ツーリングにとHARLEY-DAVIDSON(以下ハーレー)のSportster1200を購入しました。これも中古で50万程度。結構安くていいバイクって、あるんですよ。

 

バイクを選ぶときのポイントはありますか?

結構スポーツタイプのバイクが好きですね。あとは形。
KawasakiのZX-Rは個人的に好きな形なんです。ハーレーなどは線が丸いけど、これは結構尖っているので、そういうところが好きです。サーキットで遊ぶのに楽しいバイクなので、サーキットで走るときはこっちを使っています。
ただ、こういうバイクは前傾姿勢になるため長距離を走るのには向いていないので、のんびり走るバイクが欲しいなと思って、ハーレーを購入したんです。

普段はどのくらいの頻度で乗っているんですか?

ツーリングは月に1~2回程度ですね。例えば春だったら、桜の名所に行こうかなとか。
つい最近は面河に行ったのですが、緑がきれいでしたね。峠を走ることが多いです。
サーキットへ行くのは年に数回。主に大分県にあるサーキットを利用しているのですが、ハイエースにバイクを乗せて、フェリーで行っています。大分のサーキットは1周1kmくらいで、一回に60周走ります。1人で行くことが多いのですが、走行枠というのがあって、タイムが同じくらいの人でグループになって、あまり速度差が出ないように一緒に走ります。

 

サーキットで使用しているスーツ&手袋

 

サーキットに行く前は気分も上がるんじゃないですか?

僕が利用しているサーキットは予約が要らないので、前々から予定を組んで行くというよりは、「今日は天気がいいから行こうかな」くらいの感じで行っちゃいます。なのでそれに向けて気分が高まっていくということはあまりないですね(笑)。でも、そんなふうに気楽に行ける環境はありがたいなと思います。

サーキットを走る面白さってどんな感じですか?

普段走っている道路を走る感覚とは違うので、その面白さはあります。他のことを考えながら乗れる環境ではないので、走ることだけに集中して走るところも。
コーナリングを攻めるスリルとか高揚感、時速200km以上出るのでスピードとの戦いとか。
もちろん恐怖を感じるときもありますが、危なくない速度で走っても…という気持ちもあるし、やっぱりバイクの性能を使い切って走るほうが面白い!タイムも計測されるので、前回のタイムより速く走れたら嬉しいですね。

バイクいじりも好きだったり?

面倒くさがりなのであまり好きじゃないのですが(笑)、オイル交換などのメンテナンスは自分でしています。あとはKawasakiとハーレーそれぞれ違うショップにお願いしています。
特にZX-Rはサーキットを走るバイクなので、メンテナンスもちょっと特殊なんですよ。なのでサーキットやレース経験のある板金屋さんにお任せしています。
ハーレーは中古で購入したのですが、動いていなかったバイクなので、最初はエンジンもかからないくらいでした。プラグを変えて、オイル交換やバッテリー交換までの整備は自分でして、ようやく動くようになったので無事車検に通りました。

そこまで手をかけて整備したバイクには愛着も湧くんじゃないですか?

そうですね。ハーレーは60馬力でそんなに馬力があるほうじゃないので、のんびり走行するのにいいんですよ。
ハーレーの独特な構造でOHV形式のエンジンだから回転数が上がらず、トコトコとした音がするのですが、それもまた良くて…。だいぶマニアックな話ですよね(笑)。

※OHV…オーバー・ヘッド・バルブ。エンジンの吸排気弁(バルブ)を開閉させるための機構をシリンダーヘッドに備えたもの。かつては国産バイクにも搭載されていたが、現在ではあまり見られなくなった。ハーレーなどアメリカ製のバイクでは現在でも採用されている。

そこまでバイクに熱中する、その理由とは?

バイクは外の環境に左右されるので、夏は暑いし、冬は寒い。大変なこともありますが、好きなバイクで好きなところへ行けて、かつ季節感も肌で感じられる。
危ない反面、操作性など車にはない魅力があると思うので、そこにどっぷり浸かっています。

バイク好きの新入社員はウェルカムですか?

もちろんです。バイク好きでつながった人たちと一緒にツーリングをすることはありますが、まだ社内にはいなくて…。なので、費用や安全面に理解があれば、ぜひ乗ってもらいたいですね。僕がバイク仲間と出合うきっかけは、たまたまツーリング先で話して気が合ったりとか、友達が連れてきた人と仲良くなったりとか、自然と輪が広がっていく感じです。今の時代にSNSではなく対面式で(笑)。駐輪場などでも、あのバイクかっこいいなと思ったら、ついジロジロ見てしまうんですよ。あまり人口の多い趣味ではない、小さな世界なのでつながりやすいです。

バイクの趣味が仕事に生かされたことはありますか?

ヒカリとバイクに直接的な関係があるわけではないですが、バイク好きが高じて大学も機械工学科に進学して、今の自分があるので良かったかなぁと思います。
あ、それからエントリーシートに学生時代のツーリング旅のことを書きました。夏休みを利用して、仲間と4人で北海道へバイク旅に出たんです。京都までバイクで走って、舞鶴からフェリーに揺られて22時間で小樽へ。北海道を1ヶ月かけて旅しました。

最後に、一応(笑)、仕事内容も教えてください。

僕はもともとFA事業部で設計部門にいましたが、現在は期限つきでACTIVE10のMプロジェクトという社内でもちょっと特殊な部署に属しています。
加工の生産性や職場環境の改善などをメインにしている部署で、僕はネットワークの仕組みや設備をつくるための設計を主に担当しています。小さなもので言えば台車をつくることもあるんですよ。現場の声を聞いて、改善につなげていくことに注力しています。