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A.Mさん FA事業部
思考型ゲーム・TRPG沼にハマってます!
ご趣味のTRPGについて、まずは教えてください!

TRPGは、テーブルトークロールプレイングゲームというアナログゲームです。プレイヤーが協力して一つの物語を創作していくというものです。普段RPGをプレイしている人ならわかりやすいかもしれませんが、RPGと違う点は、決められたストーリーをクリアするものではないこと。自分たちでつくったストーリーを楽しむというのがTRPGならではの魅力です。

なるほど…持ってきていただいたこの本には、どのような役割が?

これらの本は、遊ぶためのルールブックです。ゲームでいうカセット、ソフトのようなものでしょうか。ゲームごとにルールブックがあり、書かれている内容に則って自分たちでストーリーをつくっていきます。プレイする際には自分のキャラクターをつくるのですが、それもこのルールブックの設定をもとに、つくり込んでいくんです。

どんな設定のゲームがあるんですか?

神話やファンタジー、ホラーなどさまざまなゲームがありますが、私がルールブックを持っているのは「クトゥルフ神話TRPG」「魔道書大戦RPGマギカロギア」「虚構侵蝕TRPG」の3本です。中でも「クトゥルフ神話」が一番日常から離れている感じがあるので好きなのですが、これはホラーテイストのストーリーです。ダイスを振ることで場面が進み、その数字によって展開が変わっていき、少しずつ恐怖に侵蝕されていく感じが面白いんです。神話の生物がでてきて、その神を前にして正気を保てるか…というスリル感も楽しさのひとつです。

確かに、少しゾゾっとするイラストです…。ダイスを振って展開するのは、確かにテーブルゲームらしいですね。

そうなんです。例えば殺人事件とか、精神的に削られるシチュエーションに遭遇したとき、どのくらいのダメージを受けるか、その数値はダイスを振って決まります。TRPGは最近流行ってきていて、セリアなど百均でも専用のダイスが販売されています。TRPGで使うダイスは4面、6面、10面、20面などたくさんあって、ゲームによって必要なダイスが異なります。キャラクターの能力などもダイスを転がして決定します。

どんな感じでプレイするのでしょうか?

基本的にはゲームマスターと呼ばれる進行役(キーパー)とプレイヤーの2人以上でプレイします。ゲームの所要時間は早ければ1時間ほどで終わるものもあれば、何度かに分けて延べ24時間くらいかかるものもあります。シナリオによって異なりますが、だいたい3時間〜6時間くらいのものが多いですね。

新たな用語「シナリオ」が出てきました…

(笑)。シナリオは、その名の通りゲームの筋書きです。ルールブックで決められているのは設定のみで、シナリオは様々な人が自由に作成することができます。ネットにシナリオなどの創作物をたくさん置いてある「BOOTH」というサイトがあって、そこからプレイしてみたいシナリオを購入しています(中には無料のシナリオもあります)。大筋はこのシナリオに沿って進むのですが、要所要所でゲームマスターの進行によって究極の二択みたいな決断を迫られる場面、みんなで探索し、解決していく場面などがあり、その選択によって自分たちでストーリーを展開していける面白さがあります。

そもそも、TRPGを知ったきっかけは?

大学院生の頃、仲の良い友達がたまたまやっていて、教えてもらいました。TRPGのプレイ動画は結構YouTubeにアップされているので、いろいろと見ているうちにハマっていった感じです。もともとオンラインゲームが好きだったので、入りやすかったのもあると思います。

TRPGのどんなところが魅力ですか?

自分でキャラクターをつくるだけじゃなくて、ストーリーも自分たちで考えてつくっていける、思考型のゲームであることに魅力を感じました。キャラクターをつくるときも、どんな感じにしようかな、能力や設定はどうしようかなと考える時間も楽しいですし。プレイヤー同士で会話をしたり、思考したりしながら進めていくのがTRPGの醍醐味だと思います。エンドは一緒でも、そこまでの行き方が違ったり、自分たちの決断が進行を左右したり。そこが面白くて結構ハマっています。

どんな感じでプレイしているのですか?

最近はオンラインでネットの友人とTRPGをすることが増えてきています。ココフォリアというTRPG専用のサイトがあり、そこでゲームの部屋を自分でつくって、それをみんなで共有する形でプレイするんです。シナリオに合わせた画像や音楽の演出を加えて、臨場感を出すこともできるのがオンラインならではの面白さですね。オンラインでプレイするときは、同じ画面を共有しながらボイスチャット(ボイセ)やテキストチャット(テキセ)でコミュニケーションをとります。ダイスもオンライン上で振ることができるので、オンラインの場合はパソコンがあればプレイできます。

プレイヤーはどうやって集まるのですか?

Twitterやゲームで使うDiscordというアプリなどを使って参加者を募集しています。BOOTHでやりたいゲームを持ってきて、一緒にやらない?という感じで。自分がゲームマスターとして部屋をつくってプレイヤーを集めるときもありますし、プレイヤーが数名集まって、ゲームマスターやキーパーを探すこともあります。オンラインの方が集まりやすく、日程調節もしやすいので、最近はオンラインが主流になりつつあります。

ゲームマスターはどのような役割の人ですか?

ゲームマスターは進行役で、ある意味、神視点の存在です。オンラインの場合、ゲームマスターはシーンによって画像を変えたり、BGMを流したり、部屋を自由に装飾できます。私も「女神は君に微笑まない」というゲームでゲームマスターをしているのですが、創作するのが好きなので、背景などいろいろ凝ってつくっています。

TRPGをこれから始めたいと思っている人にメッセージをお願いします!

TRPGは道筋が決まっているゲームと違い、何もない状態からみんなで協力してつくっていく面白さがあります。キャラクターになりきって演じていくと、より臨場感も感じられると思います。ルールブックが分厚いのでハードルを感じてしまうかもしれませんが、プレイヤーならルールブックを持っていなくても、ゲームマスターがある程度導いてくれるので大丈夫です。まずはプレイ時間1〜2時間くらいのものから、気軽に体験してみてください!

ありがとうございます。最後に、仕事についてもお聞かせください。

就職は大学院時代の専門分野である情報関係の知識が活かせてものづくりができる企業を探していました。本社が地元にあることが決め手でヒカリに入社を決めました。まだ一年目で、やっと設計の部署に本配属されたところです。当初は制御の予定でしたが、各部署を研修でまわる中で設計の方が向いているかなと思い、希望変更させてもらいました。ローテーションで研修できるのは本当にありがたかったです。わからないことがたくさんで大変なことも多いですが、早く自分の思い描いた機械が目の前で動くところをみたいなと思っています。